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2009年3月9日月曜日

最終発表レポート

某所で行われた奥出研究室の最終発表レポート。
の前に、ちょっとこの素晴らしさを広めたく、blogに貼っちゃいます。

この完成度はやばいです。

さて、本題
名前出すのはNGかと思われるので伏せますが、某携帯会社の方達がお客さんとしていらっしゃいました。
Muliusもなかなか好評?でした。
しかし、問題としては、Muliusを使うにふさわしいシーンはライブ会場であったり、電車の中などシーンが限定されているのに対して、デモンストレーションを行うときは、会議室とか講堂とかですれちがうアクションをするだけ。
だから、良さがなかなか分かってもらえないという感じでした。どうゆうときに使うかいまいち分からないという意見も、シンポジウムのときから聞いていました。そんなとき、ライブや電車といったエピソードを話すと納得してもらえるのですが、体験はしてもらえない。

もどかしいです。。。くやしいです。。。苦笑

音楽産業への考察

シナリオを考えながら、同時平行で、音楽産業についても少し調べて考察していました。

そんなこんなで、音楽業界考察めも。なんか思い上がりも甚だしい感じです。


曲で儲けるのは古い?


初めて買ったCDは安室奈美恵ちゃんのアルバムでした。2500円くらいしたかな?当時は小学生でした。シングルとかはちっちゃいCDでした。(いまはあのサイズPCに入らなくて大変迷惑です笑)カラオケバージョンとか入ってて1000円くらい。当時はそれが普通でした。

10数年前までは「曲」そのものを販売すれば利益をあげる事が出来たのに、いまはそうは行きません。iTuneStoreで150円くらいです。一曲あたりの値段がどんどん下がっています。加えて、マスメディアの衰退により、とある一曲が爆発的に売れるということも少なくなりました。みんなが聴いているから聴く、という事をあまりしなくなったのでしょう。
ダブルミリオンって言葉、昔はけっこう聞いたけど、いまは200万ダウンロードで「すごい!」って感じですよね。
CD、売れません。いま考えるとCDってすっごい割が良かったんですね。カラオケバージョンくっつけるだけで10倍くらいの値段で売れたんだから。


いま成功しているモデルがiTuneStoreだとすると

たくさんのユーザーに曲を買ってもらうのではなく、一人のユーザーが購入する楽曲数を増やす
=さまざまな曲を取り揃える/☆いろいろな曲を買ってもらえるシステムを考える
=ジーニアス、最近だとShazamなどと連携させる。

☆マークの分野を多くの企業が注目している分野であり、lastFMやMySpaceはここに相当するでしょう。たくさんの曲が聞けるよ/聞いてね、という所をアピールしている。

しかし、いまはこのモデルでiTuneStoreが成功していますが、将来的にはどうなのでしょうか?
今、iTuneStoreで一曲200円以上の値を付けると、「金の亡者」とネットで叩かれます。昔はCDとはいえ1000円以上払っていたのに。一曲の値段がさがり続け、かぎりなく0に近くなることも考えられると思います。
サブスクリプション販売(いわゆる定額聴き放題)も注目されています。もしiTuneStoreで導入されれば、従来のモデルは完全に崩壊するでしょう。現にiTuneStoreでも導入が検討されているようですし、その日も遠くはないでしょうね。

アーティスト側もその事を敏感に感じ取って、行動している人たちもいます。
プリンスやナインインチネイルズというバンドが無料で楽曲をHPで公開した話はあまりにも有名です。スマッシングパンプキンズのマシーナⅡもそう。
最近ではレディオヘッドがダウンロードの際、購入者が自分で値段を決められるという新しい販売方法を始めました。
たくさんの人に楽曲を購入してもらって儲けるというのが「レコード会社の思うつぼ=かっこわるい」というイメージが固まりつつあります。
「たくさんの人に聴いてもらえさえすればいい。利益はどうでもいい」という態度を一流の人たちにされると、みんなマネしちゃうしかないですよ。


そうなってくると「音楽」というものに関わる人は、どうやって利益をあげるのかって話になってきます。

私は、「たくさんの楽曲を購入してもらうために、売り方を変える」と考え方では通用しないと思います。曲そのものには値段がつかなくなってしまっているため、曲を売るという考え方だけでは破綻するでしょう。lastFMのようなサービスも、「今は」いいんです。でも10年たったらどうなっているか分かりません。CDがこんなに売れなくなるなんて、10年前の私は思いもしませんでした。けど、10年たったらこんなに変わってしまったという現実がある。
さらに一歩先のビジネスモデルを考える必要があるのではないかと思っています。

アーティストはライブ活動で利益をあげる


一方、コンサートやライブに行く人は増え続けているようです。
マドンナはレコード会社ワーナーとの契約を切り、イベント興行会社の「米Live Nation(ライブネーション)」と契約しました。ローリング・ストーンズは、2005年から2007年にかけてのワールドツアーで4億3700万ドル(約500億円)の興行収入を得ています。
有名アーティストがツアーを行うという事は、単にアーティストが曲を聴かせ、お金をもらうだけではありません。たくさんの副収入も呼び込むと考えられます。会場内で販売されるグッズや飲食類、さらにはスポンサーもついて、膨大なお金が動くと考えられます。人が集まればそれだけ利益をあげるチャンスが生じるというわけです。

ミュージックエクスペリエンス産業


音楽業界/アーティストは、どんなイベントや体験を提供出来るかがこれからのキーだと思います。ライブに力を入れるのももちろんですが、フェスやクラブイベントといったミュージックエクスペリエンスを考え、提供していく。従来にないイベント=音楽体験を提供する。

こんなのいままでなかった!というイベントを提供できた会社が、一歩先に出て行くでしょう。アーティストが舞台にたち、観衆はそれを見るという形ではないパフォーマンスなり、何なり。。。その到来を観衆側も求めて、ヲタ芸という特殊な楽しみ方が出て来たんじゃないでしょうかね?
(ちょうどヲタ芸の話が出て来たときに戻ったなぁ!やっぱりMuliusの原点はそこなんだね)

この体験でのキーワードは「webサービス」そしてイベントは必ず「場所」性(現実に持って行く事といえばいいのかな?)をもつこと。webだけで終わらせるのは、ITの抱えるジレンマに行き着いちゃいますからね。




そんな感じで、Muliusを使ってなんか面白いイベントが開けないかと考察中...
一緒に仕事をしたい、Mulius見てみたいという企業の方、連絡ください(笑)

制作で一番大変なところ。

なんか具合悪いや。。。でも、ちょこちょこ継続しております。

研究室の人たちにMuliusの設計モデルを役立てていただくため、資料を作ろうとblogを読み返していた所、おそろしい事実が判明しました。

シンポジウムで何人かに聞かれた質問でもあったのですが、
Q:どのくらい時間かかったんですか?
A:4ヶ月くらいかな。。。

と答えていたのですが訂正します。

A:2ヶ月でした(!!?)



まあアイディアとか設計を入れれば1年半なのですが、このシステムを頭で考えたのが11月頃。12月まではまだソフトの設計とかしてなかった。rubyとrailsの違いも分かっていないことがblogから分かります(笑)
railsを本気で触り出したのが今年に入ってからだから、作業としては2ヶ月弱ですね。

なにが言いたいかというと、設計図が出来ていればたいてい完成するってことです。
むしろ設計図が一番時間がかかると言って良いんです。
何が設計図かが、はっきりしていないからもたもたしてしまう。

いわゆる
概念モデル、論理モデル(物理モデル)というやつを書くということです。
概念モデルは奥出研でよく書いてるものです。
棒人間書いて、デバイス書いて、関連やアクションを書いて、、、というあれです。
それが出来たらUML書いて、、、、というやつですが、ここでSTOP!
まずは言語や、マイコン、通信手段その他使う技術を決めましょう。技術が出来ない人ほどここを決めます。
言語だけでも決めないとUMLとかよくわからなくて結局挫折してしまうと思うのです。オブジェクト思考が身に付いている人はいいんです。でも、なんとなく、とかわかりませんという人はまず使う言語を決めて、勉強をして、それから取り組めばいいと思うんです。

私の場合、概念モデルまではいいとしても、なかなか先に進めなかったのはそこが原因。出来るのか出来ないのか、とかそうゆうのは置いておく。(たいてい、解決策はあるのです)
まずは、
「ソフトはrails,マイコンはmoxa,無線にするにはWiPort」と3つを決めました。理由は使ってる人が居たから、というシンプルな考え方です。技術に関する知識がないのにそんなカンタンに決めていいのかと言われそうですが、技術がないからこそ何か1つ選んで習得しないと行けないんです。だからここで使う技術というのはイコール自分が勉強したいというものでいいんです。私の場合、railsの勉強を始めてみると、あっと言う間に設計図もかけて、上手くいったというわけです。
とは言え、そうカンタンに設計図はかけません。だから2ヶ月で終わるものを、1年以上悩んでいる。なかなか進まないからといってくじけないでください。

いきづまったら決めちゃいましょう!どうしても覚えられない言語なり技術なら、そう分かった時点でかえればいい。
まずは何を使うか決めましょう。
flashですか?PHPですか?railsですか?
マイコンはGainerですか?Arduino?
通信はBlueTooth?Zigbee?Wiport?
まずは決まったら半分出来たと思って良いです。

2009年3月4日水曜日

Muliusお披露目〜シンポジウム〜

2月27,28日 代官山で行われたシンポジウムに来てくださった方、ありがとうございました。Muliusは今回、外部へは初お披露目だったので、かなり緊張しましたが、とても貴重な意見ばかりで嬉しかったです。

そしてこのblogでも何回も登場したMaking Things Talkのtom igoe氏もMuliusを使ってくれました。

無理矢理持たせてパチり☆

そしていろんな人がMuliusを体験して、意見をくださいました。
今回のシンポジウムに出ていたものの中で一番!と言ってくれる方もちらほらといらっしゃって、「いやぁそんな、、、」といいながら鼻が天狗になってしまいました。

音楽以外にも、kindleなどと連携して本のリストを交換したいという声もあったり。デバイスをプラットフォームとして、さまざまなサービスを提供することも考えたいと思いました。

そして、かなりの人に「本気でサービスとして提供する気はないの?」とも言われました。ここまで言われると、「あぁ、なんかすごい高評じゃないですか。。。」と感無量になると同時に、「やっぱりそうだよね、みんな使いたいよね。もったいないよね。」と悩みも深まることに。

結局、もう少し本気でビジネスとして成立させる方向を視野にいれて、入社までの時間を有意義に使って行こうと思いました。
もうちょっとだけ、Muliusとがんばっていきます。

2009年2月22日日曜日

スイッチ 〜モーメンタリーとオルタネイト〜

Mulius デバイスのスイッチを作っていました。


スイッチを押すと電源が入ります。

ぴか!

ここまで来るのに、結構時間が掛かってしまいました(苦笑)なぜかというと、部品を購入するために秋葉原に出なくちゃいけなくて、しかも一回目は違った種類のスイッチを買って来てしまったから。

押しボタン式のスイッチには、「モーメンタリー」と「オルタネイト」という方式のものがあり、「モーメンタリー」を一回目は大量購入してしまったからです。。。。「モーメンタリー」は押している間だけしかonになりません。
それに気づいて本日、またしても秋葉原に言って来たわけです。二日連続秋葉原(笑)

かなりどうでもいいんですけど、最近、マルツにいっても「♪マルツ〜マルツ〜」って曲流れてないですよね?なんかちょっと寂しいです。

2009年2月21日土曜日

Mulius ver3.0

ついにMulius Web Appの全ての機能が完成しました〜!
・曲を変える

プレイリストから、その時すれ違った人の聴いていた曲名をクリック。

するとTopの自分が今、聴いている曲が先ほどクリックしたものに変わります。
となりの♪をクリックすると、、、

こんな感じで、音楽ファイルの再生場所へ飛びます。

そんなこんなでアプリは完成!!!
あとはハードを完成させれば、シンポジウムを待つだけだ〜☆

WiPortは繊細?

日新システムズさん、ごめんなさい。この場であやまっても仕方ないのですが、WiPortの問題は解決しました。

今日、DNPでWiPortを使おうとした所、まったく接続出来なくなってしまい、あわてて日新システムズに問い合わせのメールを送りました。
(問い合わせは二回目。しかも回答をもらう前に、こちらで解決してしまいました。)そして今回もまた、WiPortのせいではなく、DNPのネット環境で使えなくなっていただけだと判明しました。今日はDNPのネットワークはちょっと不安定だったようです。数時間後、問題なく使えていました。
そういえばXportを使っていたときも、なんで接続できないんだ!と数日間悩んだあげく、ネットワーク環境のせいだったと分かって拍子抜けしたことがあったな〜。。。。


でも、WiPort使うのは結構シビアになってまいりました。ネットがかなり安定してないとダメなのに、本番は未知のネットワークですからねー。ドキドキだ